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スタジオでミキシングコンソールが無かったらミキサーは何をせぃっちゅうのかな?...とは言えプライベートスタジオとなるとちょっと状況が違うよね。本当にミキシングコンソールは必須?どうしたもんかと思いつつ、NABもPASも行きました。AESもどーしよーかなー?...と中々結論は出なかったが最近CMAutomationのMotor Mixを導入した。僕の部屋くらいの規模だったらコレがベストかな。

Mixing Console for Small Studio

ヤマハ、SONY、MACKIE、ローランド、TASCAM、SOUNDTRACS、A Harman International Campany 、Yellowtec、AXEL TECHNOLOGY、Avdio Developments Ltd.、Wheatstone Corporation、STUDER、ZAXCOM AUDIO、Logitek、GRAHAM-PATTEN、Ibbova-son、STAGETECほか

展示会とかで見るとこのクラスのコンソールは大きく分けて3つのジャンルがあると思う。

1)放送用:シンプルで表示機能が充実し仕事としてミスをしにくい構造のコンソール。機能をつめこみすぎないがわかりやすい卓。デザインは若干無骨、価格は高め、場合によってはバッテリー駆動の卓もある。

2)ポストプロ等スモールスタジオ用:デファクトスタンダードはヤマハO2R。高機能、スナップショット、各種フォーマットデジタル&アナログ入出力。最近では各社が参入、リーズナブルな価格と性能のバランスが重要だが、アナログ卓と比べるとどうしても操作が複雑になりやすい為、ムービングフェーダーやムービングノブ、適切な表示機、タッチパネル式カラー液晶などを取り入れ、直感的にわかりやすい操作方法が望まれる。

3)コンシューマーマーケット:低価格と性能の両立が最も重要。デスクトップに置くため小型軽量であることもポイント大。

我が家にはO2Rはちと大きすぎるのでその下のクラス狙いなんだけどO3Dはルックスが重たい。01Vだと今一。プロツールズメインだと本当にコンソールが必要なのだろうか?と考え始めてはや1年。NABだAESだと色々見てまわるも未だ結論が出ていない。

フィジカルコントローラー

JL Cooper、MACKIE、Digidesigin、SCARAB TECHNOLOGY、TASCAM、CMAutomation、ヤマハ、他、ProToolsやAudioトラックを持つシーケンサーの普及によりPC上のソフトウェアミキシングデスクは広く使用されるようになった。以前からProTools用CS-10などがあることはあったが、モーターフェーダーやデジタル卓の一般への浸透、PCの高性能化が進んだ結果、より高度なミキシングをアナログフィールにこなしうるHUIやProControlなどフィジカルコントローラーが認知され、さらに安価ないくつかの製品が続々登場している。ヤマハO2R Ver.2もProToolsのリモートが可能だが、さらに洗練された製品の登場を期待したいと思っていたらDM2000が出た。コレは通常のデジタルコンソールとして秀逸な性能を持ち、さらにプロツールズとのデジタル接続もスムース、スイッチ1つでコントロールサーフェスとしても機能する。ある程度の規模のスタジオであればこいつがイチ押しだ。ただし自宅用にはでかい!!!

で、マイチョイスはCMAutomationのMotor Mix。大きさも機能も言うことなし。デザインのみ今一かな。

Mixing Console for Pro Studios

国内外の主な展示会を覗くと各社の展示もどこもデジタル卓がメイン。24BIT、96Kの卓を展示しているEuphonics社ブースは中々の賑わいだし、SSLも常時混んでる。

放送用に限って言えば、もはや御新規はデジタル卓が完全に主流。映像編集部分が完全にデジタル化された今、アナログ卓を購入する客は少ない。

一方音楽産業、とりわけ日本ではデジタル卓導入は少ない。また、ARTを指向する分野でもアナログ卓が主流だ。操作性、音質部分でのこだわり、記録機(レコーダー)の飛躍的な進歩に対しコンソールが対応しきれていない点、非常に速いスピードで進歩しているデジタルの世界で、現時点で最先端のデジタル卓を購入してもすぐすぐに陳腐化してしまうのではないかという危惧等、総合的に判断しての事と思う。一度購入すると5〜8年使用する高額な卓はスタジオのメイン機材なので設備投資の側は慎重にならざるを得ないのだろう。

また、音質面で圧倒的な評価の高速サンプリング1ビットレコーダーの認知が進む中、現時点で最高スペックの24BIT、96K卓であってもアナログ卓に一歩譲らざるを得ない点、1ビット仕様のコンソールがそう簡単には出来ないが、いづれは登場するであろうというという点が大きいのかもしれない。AMS-NEVE社では8月に新設計の高性能アナログ卓をリリースする予定。

SSL社は毎年SSLスタジオディキショナリーを発行しているのでユーザーの選択傾向はすぐに確認出来る。北米では9000Jが主流。日本では卓の交換サイクルや不況のせいか音楽スタジオでの最近の導入数自体が少ないが、ソニーの新スタジオが9000J、東芝EMIが4000G+、教育分野での導入はメディアアーツが9000Jを3台(東京、大阪、福岡)、ESPの新スタジオも9000J、エピキュラススタジオでは8月に9000J-サラウンドエディションが導入される模様だ。

僕のお奨めはSSL XL900 Kシリーズだ。音のスペックは当然の事ながらサラウンド機能も充実、コンソール上のキーボードは直接プロツールズをコントロール出来る。これはもう究極のアナログ卓。もし次回大規模なスタジオをプロデュースする機会があればまちがいなくコレを推す。