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□ 楽器用のPlug

エレキギターやベースギター(キーボード等も)アンプに接続する為に使用する出入力コネクタにあったプラグのついたケーブルを使用する。ケーブルも千差万別、たくさんの種類がある。同様にケーブル端末についたプラグもたくさんの種類がある。このプラグ、普通はフォーンプラグとか1/4フォーンプラグ、何故かは知らないがスタジオでは47プラグと呼ばれる事もある。

某月某日、秋葉原を散策して良さそうプラグを物色してみた。ピンからキリまで結構たくさんある。全身金色のいかにもってものが200〜300円であったりもするがノーブランド品はまぁたいがいは「それなり」。とりあえず僕が不安なく使えそうなのをいくつか買ってみた。ケーブルを自作してチェックしてみる予定。

なにせ楽器から出た音を最初に受け取る部品、造りが悪ければハイ抜けや音トビ、バリバリノイズなどの可能性も有る。プラグがそこそこの作りでも材質や構造でも音は変わるし、線材とのハンダ部の善し悪しによっても音が変わる可能性も有る。トラブルフリーで音が良くメンテナンスも楽なプラグを選びたい。

NEUTRICK NP2RX SWITCHCRAFT 280 OYAIDE #184L(ラージ)、#280(M)
業務用の高品質、高耐久性に加えメンテネンス製も抜群。写真の物はハウジング、コンタクトともにニッケルメッキ。ハウジングはクロムメッキ。コンタクトは金メッキのNP2RX-Bもある。420円/690円 結構洗練されたスマートなデザイン。業務用の高品質、高耐久性を持ちながらめちゃくちゃ安い。(サウンドハウスで230円)真鍮のニッケルメッキ仕上げ。設備屋さんも多用。 プロは皆知っている秋葉原の電線屋(オヤイデ電気)の自社ブランド。プラグ部分はSWITCHCRAFTかも(?)、キャップは太い線材に対応する#184L(ラージ)、と通常の#280(M)がある。1029円
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NEUTRICK NP2X-B NEUTRICK NP2X NEUTRICK NP2X-AU-SILENT
業務用の高品質、高耐久性に加えメンテネンス製も抜群。ハウジングはクロムメッキ。コンタクトは真鍮(CuZn39Pb3)に金メッキ。 600円

業務用の高品質、高耐久性に加えメンテネンス製も抜群。ハウジング、コンタクトともにニッケルメッキ。       500円

SILENT Plugはアンプに接続中でもギターやベース側を抜いても「バキ!!」ってノイズが出ないすぐれモノ。 真鍮に金メッキ。  1344円
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無印(ノーブランド) SWITCHCRAFT G&H IND
無印(ノーブランド)なれど、ここまでしっかりしたものは中々見ない。金メッキ。  トモカ電気扱い。200円 業務用で実績あるSWITCHCRAFT社製ゆえ信頼性は抜群だそうな....。コンタクトは真鍮にニッケルメッキ 798円 一見地味だが、G&H社はアメリカのフォンプラグ専門メーカーで、全てのプラグの芯部に無酸素銅を採用(コンタクトはニッケルメッキ)。従来の真鍮素材のプラグと比較し8倍もの導電効率を持つといわれている。 680円 
     
FURUTECH  FP-703 モンスターケーブル CANARE F15
「銅合金に24金メッキ処理で、絶縁材はPBT.+30% Fiber Glass(黒色)を使用」ってのがウリ。音を聞くのが楽しみ。    1260円 全米ナンバー1のケーブルメーカー「モンスターケーブル」についてるプラグ。中々美しいですね!!        3.6m7500円のケーブルについてるプラグ。 CANARE  F15はあまりに定番すぎて可も不可も無く面白みに欠ける。Webも製品が多すぎて欲しい情報がちっとも出てこない。定番ゆえハズせないが...... 390円
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世界の有名ミュージシャンも愛用のPETE CORNISH
プラグはマットブラック・クロームフィニッシュのソリッドダイキャストを使用し、一つ一つ手作業でハンダ付けされている。(意外にも金メッキじゃないんですね?!)また、内部には緩む可能性があるリベットやネジは無いそうな。5mのケーブルで約3万円、頑丈なPlymide 6-6の編みこみによって覆われている外皮と(賛否両論諸説あるものの)片側のプラグのみに接続されるセミバランスドシールドが特徴。

導電性について

電気抵抗率の物理的な数値を決める式は R=p・L/A
Rは電気抵抗[Ω]、pは電気抵抗率、Lは長さ[m]、Aは物体の断面積[m2]


早い話、ケーブルとかは物体の断面積がでかい(つまり太い)くて短いほど抵抗が少なく、かつ材質の電気抵抗率が小さければ小さいほど良いという事。

プラグ類は電気抵抗率が小さければ小さいほど良い。最も電気抵抗率が小さいのは超電導状態にある物質、常温だと電気抵抗率が小さい順に、銀、銅、金、アルミ、マグネシウム、タングステン、コバルト、亜鉛、ニッケル、カリウム、リチウム、鉄、白金、スズ、クロム、鉛、チタン、マンガニン、ステンレス、水銀、真鍮、ニクロム........ポリエチレン、水晶と言われている。

意外にも金が1番ではない。ただ、金は腐食しないので腐食した銀や銅よりもずっと安定した性能を保つ為、ハイクオリティ指向のものはおおむね金メッキという事になる。また、硬度や加工のしやすさ等から銅合金(各種配合があるが、銅65%、亜鉛35%に近いものは真鍮)にニッケルメッキや金メッキといった製品が多いようだ。

 


□ブランドイメージについて

ノイトリック
かつてXLRタイプといえばITT-CANNON社のものがデファクトスタンダードでプロ用のマイクケーブルのコネクタ=キャノンケーブルと呼ばれていた程だった(当時は日本航空電子でも製造)。互換性の有るスイッチクラフトの製品もあることにはあったが、まだまだマイナーな存在だった。そういった状況に風穴をあけたのがノイトリック(NEUTRIK) 、まず価格はキャノンの半額以下、キャノンコネクタだと小さなネジ3個をはずして分解していたのがまったく工具無しで分解&組み立てが可能な為メンテナンス性にすぐれ、つや消しの黒コネクターやカラーのコネクタ識別キャップ、線材の太い細いに自在に対応するキャップ、ピンの金メッキ(現在ではロジウムメッキ)など新しいアイデアを盛りだくさんの革新的なコネクタメーカーでまたたくまにプロの世界を席捲、さらにスピーカー用の専用コネクタの発売、XLRと似た形状のイーサネット用コネクタや光用のコネクタなど、プロの信頼は厚い。私が使っていたケーブルもかつてはほとんどキャノンケーブルだったが最近作る(買う)ものはまず間違いなくノイトリックだ。1/4コネクターも上質で堅牢な作り、リーズナブルな価格、材質、メンテナンス性、ルックスの高級感もそこそこでハズせないセレクションだ。

<スイッチクラフト>
私のイメージではかつてのXLRタイプの互換メーカーでTRSやフォーンジャックもそこそこ良いものを作ってて音響設備屋さんがよく使ってた。って認識だったが楽器の世界だと、インプットジャックはスイッチクラフト、ボリュームポットはCTS、レバースイッチはCRLなど、FenderやGibsonの標準仕様としての人気も高いようだ。受け側のジャックがスイッチクラフト製ならプラグとの相性が良いうのは当然と言えば当然。未だに根強い人気がある!ググっても公式サイトはヒットしなくってサウンドハウスのページが一番詳しいかも。

<G&H>
割りと地味で知ってる人も少ないが、G&H社はアメリカのフォンプラグ専門メーカーで、全てのプラグの芯部に無酸素銅を採用(コンタクトはニッケルメッキ)。従来の真鍮素材のプラグと比較し8倍もの導電効率を持つといわれている!マイナーな割に要チェックメーカーかも。メーカーの日本語ページは見当たらないが販売店のページならココ

オヤイデ(小柳出電気商会)>
プロの音響屋さんなら誰でも知ってる秋葉原の電線屋さん、最近ではサンレコにインタビュー記事が載ったりネットショップも開設してて欲しい物も即日購入可能などケーブル関係のProShopとしてすっかりメジャーになった。僕も随分お世話になっている。

くモンスターケーブル>
イメージとしては「なんじゃそれ?って言うほどオーバースペック(モンスター級の)のぶっとい線」実態は多くの米国特許を取得したケーブルやコネクタの構造(特にデジタルやAV関係)が一番の特徴。意外とスマート。バランス型のXLRとかは2芯(またはツイスト4芯)構造、アンバランスの1/4フォーンは同軸型っていう既成概念を打ち破り、2芯構造でホットとコールドは同質の導体、高密度銅網線シールド、マイクロファイバー絶縁体やPEX絶縁体等新技術をふんだんに投入、全米一のケーブルブランドというだけの事はある。その上、価格もめっちゃ高いって訳ではない。


□ハンダについて

ケーブルと接続するハンダも重要。ハンダとはちょい前までは鉛とスズを主成分とした合金を指した。金属同士を接合したり、電子回路で、各素子を基板に固定化するために使われる。過去には音にうるさいスタジオ業界等で超高級品として音質面で優れてると言われた銀ハンダが使われたが、融点が高く、それなりに技術も必要だった。最近では環境保全の立場から、鉛を含まない鉛フリーはんだが一般にも使われるようになってきている。

とは言え楽器用の定番っちゅうか王道はケスター44って製品、Beldenの純正ケーブルにも使用されている。従来型の鉛入り(Sn(錫)60%、Pb(鉛)40%)ゆえ融点が低くギターのボリューム等、抵抗面を傷めにくい。5mで525円、そこそこ安い。

同じ5mでも鉛フリーで音質評価も高い超高級「プラチナゴールドニッカス101(精密配線用 0.8mm×5m)」は3600円もする。....結局買いましたが.....。 ちなみに宣伝文句は以下。


現在ハンダの趨勢は、公害「鉛ハンダ」から無公害「鉛フリーハンダ」の「錫銀ハンダ」や「錫銀銅ハンダ」に移ってきたが、頻繁に起きる「剥がれ」や「食われ」現象が問題になっている。しかし最近「鉛フリーハンダ」の救世主・日本スペリア社の特許素材SN100C錫銅ニッケルゲルマニウム合金(Sn-Cu0.7%-Ni 0.05%+Ge微量:組成)が現れた。「K.O.サウンドラボ」はこの高音質・高信頼性素材に着目、愛称「ニッカス(NiCuSn)」ハンダと名付け、数種のオーディオマニア用高音質ハンダの開発に成功!<TONE>白金・金入り「プラチナゴールドニッカス101」は、音のかたさがとれ、特に重低音が伸び、中低音のこもりは解消。超高音のメリハリは一点の曇り無く超高音まで伸びきる。中音から中高音にかけてのザラつきや汚れ、歪み感は完璧にクリアーされ、ベールが二皮向けて、声の子音と母音は生々しく再現される。ホール特等席のステージサウンド(音像定位信号)とホールトーン(音場再現信号)の表現力は更に向上。


ハンダで音が変わる事は認めるが、「重低音が伸び、中低音のこもりは解消。超高音のメリハリは一点の曇り無く超高音まで伸びきる」かどうかは自分の耳で確かめて欲しい。少なくとも嗜好の逸品といわれるビンテージのギターやアンプはフツーの鉛ハンダが使われてたハズだが.....。

尚、高品位なケーブル製作をしてる会社等でもWeb上の記述に「銀ハンダ等は音質が劣化するので鉛ハンダを使用」って言い切ってる大胆なサイトもある。逆に「今どき鉛ハンダ使用など論外」ってサイトだってある。「新聞に載ってた」「本に載ってた」「Webで見た」はいずれも鵜呑みにしないように!良くも悪くも「表現の自由」、なんでもアリなのだから....。


□このページについて

このページはこの道ひとすじ30年、大阪芸大卒(文科系の)レコーディング/ミキシングエンジニア"mu-"の主観的考察に基づいて書かれています。理科系(物理法則にのっとった事象の記述)は期待しないでください。ご存知のように音楽の世界は数学の世界と違い1+1が2にも3にも100にも、あるいはゼロにもマイナスにもなる中々割り切れない答えの無い深遠な世界です。Web上には「おいおい、それは無いだろーよ!」って事例も山ほど存在します。このページもあくまで「あ。そう、"mu-"はそう思ってるんやね」程度に留め、最後はご自身の耳で確認していただきますようよろしくお願いいたします。

また、「そこ、ホントはこーなんじゃない?!」というご指摘などありましたらぜひメールにてお知らせ下さい。


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