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□ SACDの作り方 普通のCDを自分で焼いた事のある人はたくさんいる。インディーズでも大量にプレスした人も多いだろう。しかしSACDとなるといきなり敷居が高い。AudioフォーマットもCDとは異なりDSDIFF、1bitの2.8MHzだ。とは言えインディーズでも出せない事は無い。ただし、仕様にもよるが普通のCDの倍〜3倍は制作費がかかる。SACDは見た目CDやDVDと同じ12センチの光ディスクだが2層になっていて普通のCDと同じレイヤー(普通のCDプレーヤーで再生可能)と、SACD対応のプレーヤーでないとかからないレイヤーがあり、SACDレイヤーは高音質のステレオだけでなく5.1ch サラウンドのAudioや静止画、文字データなどの付加情報等を格納するエキストラデータエリアを持つ。このあたりの詳しい事は以下のサイトを参照して欲しい。・ で、インディーズで高音質のSACDを作りたい場合の方法をたまに聞かれるのでまとめてみた。かく言う私も30年以上レコーディング業界にいるが未だSACDの制作を手がけた事が無い。(1bitのレコーディング自体はおそらく世界で最も多いと思う。)
○ 録音はアナログ卓+1bitレコーダー が良い。 SACDのAudioフォーマットはDSDIFF、1bitの2.8MHだ。時間軸上の解像度は1秒間に280万回も時間を切り裂いてデータ化してるので44万4千100秒毎にデータ化しているCDの 64倍だ。....と言う事は録音する際は等価かそれ以上の性能の物で録音しないとSACD本来の良い音は望めない。具体的に言うと一般に広く行われている96K/24bit とかで録音してもCDよりは良い音でリリース出来るがSACD本来の時間解像度は望めない。極力1bitレコーダーで録音したい。録音用のミキサー卓もアナログ卓が良い。汎用のデジタル卓はたいがい内部の処理が96K/24bit なのでそれを通すだけで時間解像度が格段に下がってしまう。そうは言っても1bitレコーダーは中々一般的でない。手の届く価格帯だとコルグのMRシリーズくらいしか無いのが現状だ。(TASCAMのDSD98ってのもあるが...)次善の策としては半端じゃない高いサンプリング周波数のPCMで録る。例えば192KHzや176.4KHzの24bit。もちろんちゃんと調整された業務用のハーフインチとかならアナログのテープレコーダーでもOK。
○編集は AudioGate で 編集ソフトはコルグの AudioGate を使う。 コルグのレコーダーを買うと無料でついてくるソフトだが、コイツは中々優秀。これまでは某P社の27万もするソフトしかなかったのだが出来る事は遜色無い。そうは言ってもProToolsのような細かい編集は望むべくも無い。SACDのAudioフォーマットはDSDIFF、1bit、今のところこのフォーマットで出来る編集は基本的には曲を分割したり統合したり、曲頭や曲終わりを切ったりフェードをかけたりくらいしか出来ない。 音質を変えたりレベルを変えたりしたい場合は2台の1bitレコーダーを使用し、1台を再生し、アナログのイコライザーで音質を調整、アナログ卓を通してレベルを整えながらもう一台の1bitレコーダーで録音する。
○高度な編集はProToolsで いくら音質が良くても演奏が良く無ければ話にならない。場合によっては高度な編集がが必要になる。この分野では神をも恐れぬ超強力な定番ProToolsがある。とは言え半端なサンプリング速度では意味が無いのでオリジナルの1bit(2.8MHz、または5.6MHz)を192KHzや176.4KHzの24bitに変換して編集する。僕は176.4KHz/24bitを使う。SFがCDのちょうど4倍なのでCDにする際に音質変化が少ないからだ。それでも一度でもマルチビットにしてしまうと失う情報も多い。せっかく5.6MHz 1bit で録っても元のクオリティを保ったままの編集は出来ない。デジタル領域でのフォーマット変換も可能だが、僕の場合、ProToolsから出力してアナログのEQを通してモニター、モニターしてる音をそのままMR-2000Sで(SACD用の場合は2.8MHz DIFFで)録音する。
○MASTER の作成 SACDを作る為のマスターは大きく分けると三種。 プレス業者は以上のマスターをオーサリングしてカッティングマスタ(CM)を作成する。CMは通常、AIT-1テープに記録され、そのままプラントのSACD製造ラインで読み込み可能。
○プレス業者さん
さぁ、これでなんとかSACDを作れそうな気がしてきたかな?!
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