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□超初歩からのProTools入門 


「みんなProToolsだしぃ、買ってみたものの、何がどうなってんのかさっぱり」超初歩から勉強したいけどどうしたらいいかもさっぱり。 とは言え一からインストラクションを読むってのもなんだかなぁ。以下はそんなミュージシャンの為のプロツールズ超初歩講座。1200ページ近くあるインストラクション(Reference Manual)をざっくり100分の1以下にまとめているのでかなり省略している。より詳しくあるいは正確な情報を知りたい場合はちゃんと本家発売元AVID社純正インストラクションを読む事をお薦めする。



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<バンドのレコーディング>

「プロの人たち、みんなProToolsだし自分達の作品もProToolsでレコーディングしたい」......スタジオの激安レコーディングパックとか6時間で4〜5万円? 「安いんだろうけど高いなぁ。。。何曲も録るとなると4〜5万円x10 = 40〜50万、確かに高いかも。 おまえん家にProToolsあるよなぁ、アレ持って来たら録音でけんの?」....ふむふむ、よくありがちな話かも....。

バンドって言ってもさまざまな形態があるが、アコースティックなバンドの場合は比較的簡単。ドラムが入るとドラムのマイクだけで10本くらい使うので、ドラム、ベース、ギター、キーボードの4リズム+ボーカルだと最低16チャンネル。

自宅で打ち込み用に使ってるProToolsだけだと入力の数的に厳しいかもなぁ〜。何しろ自宅用に良さそうな小型のインターフェィスはたいがい2〜4チャンネル程度のマイク入力しか無い。でわ、何と何があればいけるか? さくっと図にすると以下のようになる。

入力の数を確保するにはいくつかの方法がある。最も簡単なのはミキサーを使用してその場で2CHにしミックスてしまう。最も簡単と書いたが実はマジに難しい。

<マイクプリアンプ>

上の図ではadat opt(光デジタル)出力のある8CHのマイクプリアンプと普通のインターフェィスで合計16入力を確保している。ほとんどのインターフェィスは小型でも光デジタルの入力があるのでこいつさえあれば入力数を増やせるって訳。ただし、8CHの場合、サンプリング周波数は44.1Kか48Kしか使えない。僕はONYX800Rを使ってる。すごく良いがすでにディスコン(生産終了)。今となっては「8CHのマイクプリ」よりは「8CHのマイクプリ付きインターフェィス」の方が探しやすいかも。しかし、どれもこれも安くなったなぁ。。。。以下の値段はサウンドハウスでチェックしたが自分で調べてね。

PRESONUS DIGIMAX D8 (35,800円)
ONYX Blackbird (69,800円)
RME Octmic2 (159,200円)

米 adat opt(光デジタル)出力のマイクプリを使用する場合はProTools側で外部シンクの設定が必要。

 

<ヘッドフォンアンプ>

ヘッドフォンアンプも普通は持っていないかもしれないが、これは以外と安いものもある。ベリンガーの4chモデルで4500円〜 8chモデルでも1万円ちょっと。え〜〜〜,自分で作るよりずっと安い。僕もベリンガーHA4700 Powerplay Pro-XLを使っている。今4ch中1chは全くダメ、もう1chも不調、でも残り2chは元気に生きてます。この値段だもん問題無いでしょう! MACKIE とかPresonusとかはベリンガーと比べれば多少高いが、めちゃめちゃ高い訳では無い。もともと社長がレコーディングエンジニアだったりで音には良心的なメーカーなんで実はお薦め。
自宅で仕事用に使うにはホントはグレースデザインのとか欲しいですが、ちゃんとしたのは30万コースですから....。

AMP800 MiniAMP(4,500円)
PRESONUS HP4 (14,800円)

ヘッドフォンはみんな自分の慣れたやつを持って行く。たいがいのインターフェィスは出力のコネクタがTRSフォーンジャックなのでTRSーXLR(オス)の変換コネクタが必要だ。コレを忘れるとヘッドフォンアンプや既存システムへのつなぎこみが出来ない。

     
     

 

インターフェィスが003の場合は1-2のアウトをヘッドフォンアンプに、モニターアウトを既存システムのミキサーの入力につないでおくと手元でモニターの音量コントロールが出来て便利だ。

でかくて重いStudio Moniterとかは持って行くのが大変なのでスタジオの常設の物につなぎこむ。

 

ro録音システム

録音中
持ち込み機材

 

<マイクの数>

なんでドラムのマイクだけで10本もいるの? .....ジャズとかだとキックに1本、オーバーヘッドに2本,全部で3本でOKって場合もある。ただし、ある程度うまいドラマーと録音する人もちゃんとした人限定でって話。3本のマイクでも録音は出来るケド、録った時聴いてる音と違うバランスには出来ない。かなりアバウトなセッティングでも各パーツに一本づつマイクが立ってて全部独立トラックで録音すれば後でかなりフレキシブルに調整可能って訳だ。

マイク入力x4、ライン入力x4のインターフェィスと8CHのマイクプリ(adat光出力付き)を使ってドラム、ベース、ギター、キーボードの4リズム+ボーカルの録音をする場合の参考回線表は以下。17チャンネルあるがクリックは内部音源とバス経由でプリRECするので問題ない。

ガイドトラックはあらかじめ自宅で録音してみてからスタジオに乗り込む事も多い。

No.
INST
MIC
I/F
備考
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
Guide Vo
Kick
Snare Top
Snare Bottom
HH
F.TOM
M.TOM
H.TOM
OH-L
OH-R
EG-L
EG-R
KEY-L
KEY-R
Kick-2
E.Bass
Click
Shure SM58
AKG D112
Shure SM57
Shure SM57
OM6
MD421
MD421
MD421
AKG C414
AKG C414
Shure SM57
Shure SM57
Line IN
Line IN
10MW
AVALON U5
800-1
800-2
800-3
800-4
800-5
800-6
800-7
800-8
003-1
003-2
003-3
003-4
003-5
003-6
003-7
003-8
---

ガイド
アタック用


AKG C451でも良い









NS10Mウーファー:空気感を録る。出力でかいのでLine inでも大丈夫
AVALON U5さえあればアマチュアでもプロと同じクオリティで録音可能
Pre REC

<BASS用のDI>

BASS用のDI は数あれど AVALON U5さえあればアマチュアでもプロと同じクオリティで録音可能だ。かつては15万以上して高嶺の花だったが最近ではサウンドハウスなら44000円!  円高恐るべし!!!

しっかし、こんなのがあると僕らプロのエンジニアは飯の食い上げだ!!!!

 

<ハードディスク>

テープレコーダーに録音するならテープが、DAWに録音するならハードディスクが必要だ。自宅での卓録ならお薦めはしないがマックブックのインターナルドライブでも動く事は動く。外で8CH以上録るならやはりちゃんとしたハードディスクを準備した方が安心だ。また、マックブックProはFirewire800仕様、003やRMEなどのインターフェィスはFirewire400仕様なのでハードディスクにどういったコネクタがついているかは凄く重要だ。僕が常用しているTAC SYSTEM製のハードディスクだと購入時にFirewire800とFirewire400 の変換ケーブルも同梱されているのでお薦めだ。ポータブルの方は コネクタもFirewire800が2つとFirewire400が一つ、さらにUSBもついている。(僕は不要ですが)

推測だが業界で最も使われてるのはLACIEのRagged miniじゃないだろうか?衝撃に強いし価格もそこそこお手頃。そこらじゅうで見かける。実は僕も使っている。

ただしコイツはバックアップ用!!! 

チャンネル数やサンプリング周波数にもよるが、そのままそこに録音すると「ハードディスクが遅すぎるか断片化しています」というアラートが出てエラーになる確率が凄く高い。何しろ回転数5400回転なのだ。多少うるさくても、少しくらい熱くなってもProToolsで安心して使うには回転数7200回転は必須。出来ればOxford 最新チップセット搭載品が良い。安いからと言ってテレビ録画用のUSBドライブなどもってのほかの選択と思って欲しい。

LACIEのRAG 500Gバックアップ用
TAC SYSTEM製500G
Oxford 最新チップセット+7200回転

 

 


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