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□超初歩からのProTools入門 


「みんなProToolsだしぃ、買ってみたものの、何がどうなってんのかさっぱり」超初歩から勉強したいけどどうしたらいいかもさっぱり。 とは言え一からインストラクションを読むってのもなんだかなぁ。以下はそんなミュージシャンの為のプロツールズ超初歩講座。1200ページ近くあるインストラクション(Reference Manual)をざっくり100分の1以下にまとめているのでかなり省略している。より詳しくあるいは正確な情報を知りたい場合はちゃんと本家発売元AVID社純正インストラクションを読む事をお薦めする。


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< Vocal Rec. >

最近ナレーターの方々は自宅の押し入れやクローゼットで大量のふとんや衣類に囲まれた中、自分で録って自分で編集してネットで納品する人も多いって話を聞いた。へぇ〜、まぁもともとナレーション用のブースは超デッドだし、録ってる時間より編集してる時間が長いんだからそこまでやってバッチリの状態で納品してもらえるならクライアントも大助かりだよね。スタジオ代もエンジニア代も不要だし....。(って僕の稼業はど〜なんの〜??!!)

さすがに唄となると自宅で録れる方はかなり良い生活環境でないと厳しい。やはり立って唄いたいし大きい声も出したい。昔の電話ボックスみたいな形のボーカルブース、暑いし超邪魔だしって事で買ったけど結局処分しちゃったって話はよく聞く。最近のインディーはほぼ完全防音のカラオケルームやリハーサルスタジオでサクっと唄入れって人が多いようだ。「リハーサルスタジオ」で 検索すれば驚く程たくさんHITする。24時間営業の所も多いし録音機材(プロツールズ等)やブースを備えた「録音仕様」のスタジオも少なく無い。(ただし、当然の事ながらそういった付加価値のついたスタジオは若干高めの価格設定)

自宅でも仮歌くらいは入れてるんだし、自宅で打ち込み用に使ってるProTools用の小型のインターフェィスとマックを持ち込んだら簡単に録れるよね?ヘッドフォンでやれば普通の録音仕様じゃないリハスタでも録れるよね?. . . . . って、まぁ、録れますケド. . . . .。

何が必要かはおおむね以下の図の通り。

インターフェィス、ヘッドフォンアンプ、ヘッドフォン、マイク、パソコンやハードディスクを持って行く。物によって結構重さも大きさも違う。電車で行く場合は小型のセットが望ましい。スタンドは重いのでスタジオ常設の物を使う。ケーブルも以外と重いしかさばる。一番大事なマイクとインターフェィスの間をつなぐマイクケーブル1本とハードディスク周りのケーブルは持って行くとしてテーブルタップやヘッドフォンアンプにつなぐケーブルとかはリハスタ常設の物をお借りするのもいいだろう。絶対に忘れちゃならないのがiLok、iLokは車にたとえればキー。どんな高級車もキーが無ければ単なる邪魔者。

コンパクトなハイエンド・オーディオ・インターフェイスの代表と言えば RME Fireface UCX 、定評有る RME だし、音が良いのは当然として、僕にとってはもうひとつ大きなメリットがある。内蔵DSP処理によりレイテンシーを気にせずにモニター出来るし、EQや通常のコンプ/リミッター機能も使えるし、望むなら先進的な完全にデジタル制御されたゲインコントロール機能(AutoSet機能)でオーバーロードを回避する事も可能なのだ。僕は相変わらず通常タイプのコンプを使うケド、唄入れにはマジに良いです。それにマイクプリのゲインやEQ Settingも含め全部まとめてSAVE出来るのでアーティスト毎にSAVEしておいてセッション前に読み出しておけば最初のティクからいきなり録音してもバッチリOKだ。

小型ゆえギターアンプの上にもSetting可

Vocal Mic と風防

RME 内蔵のコンプは秀逸

各種ボーカル用マイクの解説はコチラ

 

<ヘッドフォンアンプ>

ヘッドフォンアンプも普通は持っていないかもしれないが、これは以外と安いものもある。ベリンガーの4chモデルで4500円〜 8chモデルでも1万円ちょっと。え〜〜〜,自分で作るよりずっと安い。僕もベリンガーHA4700 Powerplay Pro-XLを使っている。今4ch中1chは全くダメ、もう1chも不調、でも残り2chは元気に生きてます。この値段だもんこの程度の故障は問題無いでしょう!  MACKIE とかPresonusとかはベリンガーと比べれば多少高いが、めちゃめちゃ高い訳では無い。MACKIEはもともと社長がレコーディングエンジニアだったりで音には良心的なメーカーなんで実はお薦め。
自宅で仕事用に使うにはホントはグレースデザインのとか欲しいですが、プロ用のちゃんとしたのは30万コースからですから....。ちなみに我が家はグレースのm906。音は最高です。でも、持ち出し用はPRESONUS HP4もよく使う。コレも音良いです。

AMP800 MiniAMP(4,500円)
PRESONUS HP4 (14,800円)

ヘッドフォンはみんな自分の慣れたやつを持って行く。たいがいのインターフェィスは出力のコネクタがTRSフォーンジャックなのでTRSーXLR(オス)の変換コネクタが必要だ。コレを忘れるとヘッドフォンアンプや既存システムへのつなぎこみが出来ない。

 

<ハードディスク>

テープレコーダーに録音するならテープが、DAWに録音するならハードディスクが必要だ。自宅での卓録ならお薦めはしないがマックブックのインターナルドライブでも動く事は動く。外で8CH以上録るならやはりちゃんとしたハードディスクを準備した方が安心だ。また、マックブックProはFirewire800仕様、003やRMEなどのインターフェィスはFirewire400仕様なのでハードディスクにどういったコネクタがついているかは凄く重要だ。僕が常用しているTAC SYSTEM製のハードディスクだと購入時にFirewire800とFirewire400 の変換ケーブルも同梱されているのでお薦めだ。ポータブルの方は コネクタもFirewire800が2つとFirewire400が一つ、さらにUSBもついている。(僕は不要ですが)

推測だが業界で最も使われてるのはLACIEのRagged miniじゃないだろうか?衝撃に強いし価格もそこそこお手頃。そこらじゅうで見かける。実は僕も持っている。

ただしコイツはバックアップ用!!! 

チャンネル数やサンプリング周波数にもよるが、そのままそこに録音すると「ハードディスクが遅すぎるか断片化しています」というアラートが出てエラーになる確率が凄く高い。何しろ回転数5400回転なのだ。多少うるさくても、少しくらい熱くなってもProToolsで安心して使うには回転数7200回転は必須。出来ればOxford 最新チップセット搭載品が良い。安いからと言ってテレビ録画用のUSBドライブなどもってのほかの選択と思って欲しい。ファン無しの静音仕様などもってのほかだ。

LACIEのRAG 500Gバックアップ用
TAC SYSTEM製500G
Oxford 最新チップセット+7200回転

ProToolsで安心して使うには相性により多少の当たり外れがあるんで事前にチェックが必要だが、サンダーボルト接続のSSDってのも賢い選択。まだコイツが最高って機種を見つけきれていない。

 

 


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