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□ 「ハイレゾ」レコーディング 

ハイレゾとはハイレゾリューション(High resolution = 高解像度)の略称だが、オーディオの世界では、簡単に言えば「良い音で記録&再生する為の規格。」......で、ハイレゾの規格だが、JEITA(電子情報技術産業協会=電機メーカーの集まり)のハイレゾに関する規定は、「CDのフォーマットを越えるもの」。つまり44.1kHz/16bitを超える規格で記録されたもの。たとえば44.1kHz/24bitとかでもハイレゾ。一方オーディオ協会は96kHz/24bit以上をハイレゾと定義。米国においては「CD以上の音質で録音されたマスターから作成されたロスレスオーディオ」と定めら、音源については、マスターの製作方法にも規定が有る。

日本オーディオ協会の会長様は「1982年のCD登場以来、約30年ぶりの大きな革新。音楽ビジネスに一大転機をもたらす起爆剤になりうる」と熱い期待を寄せ、電機メーカ-やレコード会社各社も今が商機とばかり大騒ぎ。

CDの場合は厳格に定められたちゃんとした規格(通称レッドブック)があるが、音のダイナミックレンジに関してはCDの「16ビット」っていう規格は今となっては相当にショボイ規格と言える。

ダイナミックレンジをわかりやすく言うなら「一番小さな音と一番デカイ音の幅。例えばクラシック音楽の終盤で全員がフォルテでガンガン弾いてて最後の最後にシンバルとグランカッサがドカ〜〜〜ンと鳴る一番音量がでかいとこで歪まないように録音レベルをセットしたとして冒頭ピアニシモの部分、とても繊細に小さな音で演奏した部分が聴き取れるか? 」って事。通常の音楽CD「44.1kHz/16bit」という規格を周波数帯域/ダイナミックレンジで言うとおおむね96dB、24bitなら理論値で144dB、ダイナミックレンジの違いは48dBもある。bit数が24bitであれば圧倒的に細かく音の変化を捉えることが可能で、埋もれていた残響音などの非常に小さな音まで繊細に表現することができ、大きな音も歪むことなく録音可能って訳だ。じゃぁDSDは1ビットだからダイナミックレンジは僅か6dbしかない?って訳ではなく、DSDの場合ちょっと考え方が違うんで細かい説明は省くとして実質は可聴範囲で150dbくらい。

同じCD「44.1kHz/16bit」という規格でありながらCDが登場した1982年から30年もたてばハードもソフトも格段に進歩した。黎明期に収録されたCDの音量は最近のものと比較すると6db以上小さかった。CDの「44.1kHz/16bit」という規格内で表現出来る範囲は大きく広がっている。音のでかさはエスカレートして音量競争まで勃発しているが、やはりメディアの限界は否めない。


スマホ用語「ハイレゾ」って何?っていうページに素人さんに説明するにはわかりやすい図があった。ただし、説明するにはわかりやすいけどスケールは1秒ではなく、せめて1/1000秒って書いて欲しかった....。概念的にはまちがっていませんが.....。

ま、それはいいとして......

「High resolution = 高解像度」っていう切り口なら画像はわかりやすい。以下は1秒間の情報量で見た場合CDを1として24/96なら3.26倍、24/192なら6.52倍、SACDなら6.4倍、DSD5.6MHzなら12.8倍、AACなら0.18倍の解像度で画像で表すと以下のようになる。

     
AAC
CD
24bit/96KHz
.    
SACD
24bit/192KHz
DSD 1bit/5.6MHz

画像を半分や4分の1に縮小すれば違いはあまりわからないかもしれないが、倍にしたり4倍にすればその差はさらに顕著になる。
地上波デジタルを大画面のプラズマテレビで見るのと旧来のアナログ放送をブラウン管テレビで見るのの違いは誰が見ても歴然だが小さい画面で見れば大差ない。

音の世界も同じようなものでどうでもいい再生装置で小さい音で聞くならハイレゾもmp3も大差ないが、ちょっとマシな再生装置で聴けば驚く程の差がある。ただし、要は中身の問題。60インチの最新4Kテレビで見たってキタナイ画像はキタナイ画像。旧来のCDでもすばらしい内容の物もあれば「ハイレゾ」な入れ物に入っていてもしょうもないコンテンツもありうる。

中身が素晴らしいとして、収録時には右下(DSD 1bit/5.6MHz )の解像度でクッキリハッキリ撮れてた場合でも、上真ん中(CDクオリティ)の解像度だと中身の形は保っているもののピントはボケぎみになっちゃうので、「CDよりもっと上の解像度のままリスナーの手元に届けよう」ってのが「Hi-Res」のコンセプトだ。

 

□ 良い音楽を良い音(ハイレゾ)で  

せっかくならホンモノの良い演奏を良い音で楽しみたい。っていう話は実は昔からあった。かつてはHIFI(ハイファイ)High Fidelity(高忠実度、高再現性)と呼ばれ、音響機器などにおいて「原音に忠実な再現」を目指した高級オーディオでレコード再生を楽しむ文化があった。その後80年代に入りCDやデジタルオーディオ全盛期を迎えてもデジタルの技術自体がまだ成熟しておらず、かつてのアナログを懐かしむ声は多く聞かれた。SACD(DSD)やブルーレィディスクが出て来て状況は好転と思ったがそうもいかず、でもやっと時代が追いついて来た。ハイビットハイサンプリングやDSDで録ったものがそのまま配信出来る夢の様な環境が整ってきた。2015年12月23日に開局したハイレゾの専門チャンネル「PrimeSeat 」その番組の中でも 「PrimeSeat Salon」5.6MHzのDSDダイレクトレコーディングをそのまま配信している。当然の事だが音にも演奏にもこだわったアーティストが演奏し音にもこだわったスタッフが企画、制作、録音を行っている。

配信の世界ではやっと実現した5.6MHzのDSDの超ハイレゾクオリティ、アーティスト様からはやはり(CDやDVDみたいな)パッケージメディアでリリースしたいという希望が多い。パッケージメディアでハイレゾと言うと現実的には以下の様なケースが考えられる。

SACD


2.8MHz DSDマルチチャンネル。 SACD対応プレーヤーでないと再生出来ない。


DVD-Audio



リニアPCM 192kHz/24bitマルチチャンネル
。映像用に普及しているBlue layレコーダーで再生可能


CD+DVD



従来のCDと2枚組で5.6MHzのDSDのデータを提供。5.6MHz DSD
対応の機器に読み込んで再生可能

 

従来メディア(CD)はどんなに丁寧に良い音で作ってもハイレゾのカテゴリーには入らない。又、上記の様なハイレゾ収録が可能なメディアであっても音が良くないタイトルも多く存在する。

なお音に超ウルサイ指揮者様で有名な北村憲昭氏の指揮によるスロバキアフィルハーモニーやワルシャワフィルハーモニックオーケストラのアルバムはマルチチャンネルSACD+DataDVDという2枚組構成で,DataDVDの方は5.6MHzのサラウンDSDデータや192K24bitデータが収録されており。コルグのMR2000やTASCAM3000などのレコーダーに読み込んで再生したり、パソコンからDSD対応USB-DACで再生する事が可能。こういった超ハイレゾデスクは私が知る限りでは他には無い。

こういったある種特殊なハイレゾ盤でもアマゾンで北村憲昭」で検索してポチっとやれば明日には手にする事が可能で、多くのユーザーが未だにパッケージメディアを支持している。音質にこだわるオーディオマニアの中にはジャズやクラシックのファンも多く、そういった方々はUSB-DACを接続したパソコンにハイレゾ専用サイトからダウンロードというのが王道。

 

 

 

 

 

 

ハイレゾLive Recording 例

DSD Live Recording at Blue Note Tokyo

コルグMR2000で5.6MHz DSD +ProToolsでバックアップ

.  
Live Recording at 新百合ケ丘21ホール

Live Recording at サントリーホール

.  
ライブに持ち出す前に自宅でチェック

DSDがメインの場合はアナログ卓でMIX

.  

 

 

 

 


mu-所有ハイレゾ用収録機材


<マイクロフォン>

メーカー 型番 . メーカー 型番
DPA 4006A 5   AKG C414 2
DPA 4006TL 1   Blue Baby Bottle 2
DPA 4099P 3   AUDIX OM6 6
Sennheiser MD421 1   RCA 77DX 2
Sure SM58 2   AudioTechnica AT871R 4
Sure SM57 2   AudioTechnica AT841 4
Country man TYPE85 2   AVALON U5 2

 

<マイクプリアンプ>

メーカー 型番 . メーカー 型番
RME OctaMic II 1   MACKIE ONYX800R 1
Greace Luna 1   AVALON M5 1
ALTEC 1678B 1        

 

<アウトボード>

メーカー 型番 . メーカー 型番
AVALON AD2055 1   AVALON AD2044 1
TC TC2240 1   API 550 4
ORBUNz 622B 1   RSP SATURATOR 1
SSL X-Logic 1        

 

<DSD RECORDER>

メーカー 型番 . メーカー 型番
KORG MR2000S (銀) 2   KORG MR2000S(黒) 9
KORG MR1000 2   KORG MR-1 1
KORG MR-2 1        

 

<モニターコントローラ->

メーカー 型番 . メーカー 型番
GRACE m906 1   Presonus Central Station 1

 

<モニターAMP>

メーカー 型番 . メーカー 型番
YAMAHA P1600 3   YAMAHA P2500 1
YAMAHA P4060 1        

 

<モニターSP>

メーカー 型番 . メーカー 型番
YAMAHA NS10M studio 7   YAMAHA NS10M 6
B&W 810 2   YAMAHA SW10 2

 


<Pro Tools>

メーカー 型番 . メーカー 型番
AVID PTHD12 1   AVID PT12 1
AVID PT10 1   AVID PT8 2

 

<Audio I/O>

メーカー 型番 . メーカー 型番
AVID HD I/O 1   AVID 192 I/O 2
AVID Digi 003 1   RME UCX 2
MACKIE ONYX 1620 FW 1   RME Baby Face 1

MIX Work Room

Work Room#1 Surround Mix room Work Room#2 Mix & Mastering room
.  

 

 

s

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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