フィールドレコーディング入門

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「フィールドレコーディング用のマイク、何が良いか?」とよく聞かれる。好みにもよるがとりあえず以下の3種はお奨め。

DPA4006

価格は高いが、Recordingのプロフェッョナルご用達の定番マイク。元々は測定用のマイクからスタートしたこのマイクはどこまでもフラットなバランス。無指向といっても高域(10k付近より)は若干のカーディオイドパターンを示す。それによってマイクの方向により楽器音と残響音との距離間を作り出す事が可能。このマイクは、距離を離してもさほど音質が変わること無く、非常に自然な残響が付加されてゆく(場所によっては高域が減少するため減衰する高域補正用の黒色のキャップも付属する)

つけても影響の少ないウィンドスクリーンも付属。

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audio-technica BP4025

日本が誇るaudio-texhnica製。φ24.3大口径ダイアフラムをコンパクトボディに搭載、わりと珍しい(?)120°のステレオアングル。この価格帯では破格の超ローノイズレベル。
風雑音を効果的に低減する80Hz・12dB/oct.ハイパスフィルター、重宝する-10dBパッドスイッチ、吹かれノイズに強いウインドスクリーンを標準装備。
携帯電話やワイヤレスインカム、電波に対するシールド対策を強化。ノイズを大幅に軽減し環境の悪い現場でのトラブルを解消。

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RODE NT4 90度の近接したステレオペアマイク。オーストリアのRode社はコストパフォーマンスの高いコンデンサーマイクとして有名なメーカー。NT4はスタジオでの使用のみならず、場所を選ばないステレオ・コンデンサーマイクとして環境音の録音には中々素晴らしい。様々なステレオ・レコーディングを手軽に行えるマイク。安いマイクながら高域周波数特性も素晴らしく、この価格帯でこれだけ良いSPL値、ダイナミック・レンジ、ハイファイサウンドと十分な出力を備えたマイクは今まで入手不可能だった。多少ステレオ感が狭い印象もあるものの低域の誇張も少なく失敗の少ないマイクと言える。
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この三種の大きさは以下写真の通り。ハンドリングノイズを軽減する為にはショックマウントタイプのマイクホルダー使用(僕はAT8410aを使用)がお奨めだが、RODE NT4は特別太いので専用のホルダーでないとマウント出来ない。

風対策ではマイクに付属するウィンドスクリーンもあるが、別メーカーのウィンドジャマーは有るに越した事はない。 テレビの街頭ロケなどでよく見かけるのはRycote (ライコート)社のフルウィンドシールド(10万円くらい)だが、以下の写真のものなら5千円くらい。

すでに買うものが決まっててとにかく安価で購入したい時は世界一安いサウンドハウスがお奨め。業務用ならでわの商品知識やこまごま必要な物を全部リストしたり相談に乗ってもらう場合は信頼出来るシステムインテグレーターに頼む。僕の場合は長年タックシステムから購入。

代表的3種の大きさ比較
フォールドで威力を発揮するウィンドジャマー
     

 

 

☆各マイクの音を聴いてみる。 

録音はKORGの1ビットレコーダーMR1000でサンプリングレートもSACDの倍の5.6MHzで収録。そのままではいくらなんでもWebで聴くにはあんまり。かといってmp3で聴くのもなんなので44..1KHz16bitで載せた。ネット環境によっては再生に時間を要するかも....。

  DPA4006 audio-technica BP4025 RODE NT4 AT9940
滝と川の音  

水琴窟-1

 

水琴窟-2

 
川の音  
車の音-1
車の音-2
車の音-3
車の音-4

 

☆マイキングポイント 

ワンポイントステレオ録音の場合、マイクをどの位置にどういった角度で置くかやマイクの高さでかなり音の感じが変わる。 マイクをつなぎ、インプットモニターの状態(RecReady状態)で自分が慣れたヘッドフォーンをかけながらマイクを動かして良いポイントを探す。そこでヘッドフォンをかけたりはずしたりしながら原音に出来るだけ忠実なポイントで固定する。

 

☆ヘッドフォーン 

レコーディング業界で標準的に使用されているのはSONY MDR CD900-STだが 、まぁ好みの問題。僕はあまり好きではなく愛用ヘッドフォンはオーディオテクニカのATH-W10-VTG 。ちょっと部品を交換するにすぐ2万3万かかる金食い虫だが、もう15年 くらい愛用している。

 

☆マイクスタンド 

普通のスタジオ用のマイクスタンド(K&M 210など)は重いしかさばる。ビデオ用の三脚やフレキシブルアーム、ステレオバー等がお奨め。

     
左が普通のマイクスタンド、右が三脚
エキゾーストノイズ収録中
フレキシブルクランプとステレオバー
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4006純正のウィンドスクリーン
鍾乳洞の中に持って行くにもかさばらない
フレキシブルクランプで手すりにセット
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☆レコーダー 

出来るだけ高性能のものを(出来れば複数)持って行く。僕のお奨めはKORGのMR1000,1bitでSACDの倍のサンプリング周波数5.6MHzで収録可能。残念ながらすでに生産終了。小型のMR1やMR2もお奨め。MR2ならまだ現行商品だ。

4Chで録りたい時はEDIROL / R-4 Pro(約20万円)、TASCAM DR-680(約6万円)、ZOOM / H4n(なんと約2万円)とかも良さそうだ。

予備の電池も忘れずに。(特に寒い時、リチャージブルバッテリーは特に消耗が早い)

鍾乳洞の中で録音中のMR1000 x2

常時僕の車に積んで有る小型ケース
中身はMR1+マイク&バッテリーのフルセット
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☆服装

暑い時は脱げばいいが寒い時の録音はこたえる。かと言ってダウンジャケットや化繊の暖パンとかはガサゴソと音がしやすい。これがまたマイク乗りが良すぎる。ポケットの多い柔らかめの革シャンやニットのアウターが良い。(ただしニットの場合は静電気注意)

ヒートテックとかのたぐいのインナーで暖かくして行くのが良い。

よっしゃ、行こか

く、暗くなると寒いなぁ.....
マイクの近くにいる際は気配を消す!
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