DTSサラウンドDVDの作り方

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□ DTS 5.1ch

DVD-Videoには2chだけでなく5.1chサラウンドの音声トラックも複数ある。一般的なのはDolbyだが、Dolbyの数倍容量は食うが音は良いといわれるのがDTSフォーマットだ。

24ビット96Kのサラウンド音源をミックスするとサラウンドの音をプロツールズから直接聞くのは簡単だが、今までの2chの時のようにCDRに焼いて何処でも聞けるという訳には中々いかない。出来れば自宅で普通にDVDを見る感覚でチェックしたいのだが....。ちょっと前までは24ビット96KのサラウンドだとDTS社に持ち込んでハードウエアエンコーダーでエンコードしてもらうしか手が無かったが最近NEYRINCK社から「Neyrinck SoundCode for DTS」というプラグインが発売された。これでサラウンドのDVDも自宅で作る事が出来る。

<まずは5.1chの素材作り>

ProToolsやDigital performer等でサラウンドミックスする。CD用の音源の場合は44.1KHzかその倍の88.2 KHzといったサンプリング周波数を使用する事が多いが、DVDの場合は48KHzかその倍の96KHzで作業する。16ビット、24ビットどちらでも良いが高音質を求めるなら96KHz24ビット が良い。 「Neyrinck SoundCode for DTS」は幸い96KHz24ビットが扱える。

1)ミックスが終了したら 5.1ch、マルチモノを選択して保存先を指定してバウンスする。
 (自動的に○△□Rs.aif、 ○△□R.aif、○△□Ls.aif、○△□Lf.aif、○△□L.aif、○△□C.aif というファイルが出来る)

2)今ミックスしてたファイルは閉じて、新規に24ビット96Kのセッションを作成する。

3)さっき作成した5.1ch、マルチモノのオーディオをインポートする。(新規トラック)
 (4.0でも5.0でも先ほど出力した5.1ch全部のオーディオファイルが必要!!)

4)新しく自動的に作られたサラウンドトラックにオーディオが表示される。

5)もしこの曲が1曲目の場合、全チャンネル、あたまに無音2秒程度を挿入する。
 (DVDプレーヤーによってはdts信号を検出してデコーダーが切り替わるまでが瞬時に出来ない機種があるため。

6)オーディオ全部を選択し、AudioSuiteからSoundCode for DTSエンコーダーを選択。

6)「Neyrinck SoundCode for DTS」が立ち上がったらエンコードの種類を選ぶ

7)「Encodes」を押すとエンコードが始まる。

8)MyDTSって名前でやってみると「MyDTSFile.dts」と「MyDTSFile.log」の2つのファイルが出来上がる。

→DTS-CDのふりしてトーストでCDを焼こうしても「サポートしてないフォーマットです」って断られる。DVDビデオのふりも同様にダメ。データとして焼いてDVDプレーヤーで焼いてもまったく音が出ない。「MyDTSFile.dts」と「MyDTSFile.log」両方とも入れてデータとして焼いてみたってダメです。

DVD Studio Pro(僕のはVer.4)は一応 DTSオーディオフォーマットをサポートしている。そうは言ってもそのままファイルを読み込もうとすると「互換性の無いファイル形式です」という警告が出て読み込めない。 「DTSオーディオはすべて「.cpt」ファイル拡張子のついた圧縮ファイル形式を使わなくてはならない。」ので下段の真ん中あたり緑が点灯している部分の横にあるDTS typeの部分をCompact(.cpt)に変更してEnxodeを押すと「MyDTSFile.cpt」と「MyDTSFile.log」が出来上がる。

この.cptファイルをDVD Studio Proに読み込む。

この時、映像は静止画、動画、スライドショー等、なんでも良いがなにがしかは無ければダメ。

A1には必ずフツーの2chPCMオーディオを入れないと焼けないのでDTSのストリームはA2またはA3、A4等におく。この状態でトレーに生ディスクを入れ「ディスクに焼く」コマンドを実行すればOK!!!!

DVDのリモコンでAudioを2にすればDTSサラウンドで後方からも音が出るハズだ!!

「Neyrinck SoundCode for DTS」のデコーダーを利用して.cptファイルと映像の合わせもProTools上で可能。これについては上級編解説を近日作成予定。

 

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