・Pianoコンチェルトとは、「ピアノを独奏楽器とする協奏曲」の事。
・Pianoコンチェルト コンサート with 電子オルガンアンサンブルとは
伴奏パートは管弦楽団ではなく複数台の電子オルガンが演奏するスタイル。
編成)一般的なオーケストラの並びは左図の通り。(楽曲によっては金管楽器やPerc.の無い場合もある)オーケストラのパートをSTAGEAが演奏する場合の並びは右図。
STAGEAはスコア上の生楽器をシュミレートする形で演奏する。
以前行われた際の6台のSTAGEAのパート分けは以下。
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
モーツァルト 23-2 |
Strings High |
Fagot |
Flute |
Clalinet |
Horn |
Strings Low |
モーツァルト 23-3 |
Strings High |
Fagot |
Flute |
Clalinet |
Horn |
Strings Low |
シューマン |
Strings High |
Cla/Fagot |
Flute/Oboe |
Viola |
金管 |
Strings Low |
ショパン |
Strings High |
Cla/Fagot |
Flute/Oboe |
Viola |
金管 |
Strings Low |
グリーク |
Strings High |
金管 |
Flute/Oboe |
Cla/Fagot |
Horn |
Strings Low |
プーランク |
Strings High |
------------ |
木管 |
金管 |
------------ |
Strings Low |
バルトーク |
Strings High |
Cla/Fagot |
Flute/Oboe |
Viola |
金管 |
Strings Low |
演奏上のポイント)Solo楽器と伴奏楽器の有機的なバランス&ダイナミクス
→ピアノコンチェルトなので大半部分はピアノがメインだが部分的にはピアノが伴奏、オケのいづれかの楽器がソロを弾く場合もある。
→メロディ、ハーモニーのどちらもちゃんと聴こえ、かつ大きすぎず受け渡しも自然で譜面上に記載されたダイナミクスを的確に表現。
→お互いがお互いの楽器も自分の楽器もきとんと聞こえて演奏し、アンサンブルとしての一体感をキープする。
自分の楽器だけ極端に大きく聞こえないと演奏出来ないようでは演奏者としては失格。
→テンポの早い楽曲でも聴衆が拍がキチンと認識出来る事。
PA のポイント)上記をふまえピアノ以外はPAする。
→エレクトーンの内蔵スピーカーは演奏者のモニター用で大きな会場では音量が不足し、音質的にもレンジが狭い。
→音像定位を楽器発音位置近くにする。(各楽器演奏者脇にスピーカーを設置)
→オーケストラのスケール感や一体感を表現する為にエレクトーンをミックスしたものを左右奥のスピーカーからも出す。
→低弦やファゴットなどはサブウーファーからも音を出し低域を補う。
→左右奥のスピーカーにおいて各楽器のなじみが良くない場合は適時リバーブを使用する。
→6台のSTAGEAの基本音量は同一とし、オケのバランスはオケ自体が創りだす事を基本とする。
→上記の理由により特別な要請が無い限りコンダクタ用モニターはあえて設置しない。(後方のSPが全員のモニターを兼ねる)
PA プラン)
上記ポイントを踏襲し、6台のSTAGEAの出力は各プレィヤーサイドのモニターSP(Sx-300またはSx−250)から6台とも同じゲインでPAする。
(あえて同じゲインとし、オケ内のバランスはコンダクターが聴いてちょうど良いようにプレーヤーがペダリングで調整する)
プレーヤーのモニターを兼ねるがモニターとして自分の楽器以外を返す事はしない。
重低音はサブウーファーから出す。
全体のまとまりやスケール感は卓でミックスしたものをメインのスピーカーから出して足して表現する。
ステージ奥にも小型スピーカーを設置しプレーヤーが全体の音を良好にモニターしたり、響きを足して奥行きを演出したりする。
STAGEA本体のSPの音はオンでもオフでも良い。プレィヤー本人のやりやすい方で。
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楽器発音位置近くに設置するスピーカーにはそれぞれの音を返す。 |
ステージ奥に設置されるSPからはミックスしたものと響きをPAする。 |
INPUT # |
INST |
MIC / DI |
MON.OUT |
Stereo Out |
SW Out |
備 考 |
1 |
STAGEA-1_L |
BOSS DI-1 |
MIX-1 |
L |
|
全曲 高弦楽器 |
2 |
STAGEA-1_R |
BOSS DI-1 |
MIX-1 |
L |
|
3 |
STAGEA-2_L |
BOSS DI-1 |
MIX-2 |
L |
◎ |
1曲のみオフ! |
4 |
STAGEA-2_R |
BOSS DI-1 |
MIX-2 |
LC |
◎ |
5 |
STAGEA-3_L |
BOSS DI-1 |
MIX-3 |
LC |
|
|
6 |
STAGEA-3_R |
BOSS DI-1 |
MIX-3 |
LC |
|
7 |
STAGEA-4_L |
BOSS DI-1 |
MIX-4 |
RC |
△ |
1曲のみFagotでSW使うかも(リハでテスト) |
8 |
STAGEA-4_R |
BOSS DI-1 |
MIX-4 |
RC |
△ |
9 |
STAGEA-5_L |
BOSS DI-1 |
MIX-5 |
RC |
|
|
10 |
STAGEA-5_R |
BOSS DI-1 |
MIX-5 |
R |
|
11 |
STAGEA-6_L |
BOSS DI-1 |
MIX-6 |
R |
◎ |
全曲 低弦楽器 |
12 |
STAGEA-6_R |
BOSS DI-1 |
MIX-6 |
R |
◎ |
13 |
APF LOW |
4099 |
|
L |
|
残響付加用 |
14 |
APF High |
4099 |
|
R |
|
残響付加用 |
15 |
|
|
|
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16 |
MC |
ワイアレス |
|
C |
|
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17 |
SPERE |
ワイアレス |
|
C |
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18 |
陰アナ |
SM58S |
|
C |
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※サブウーファーへの送りはMONO SendではなくMIX-7を使用する。
エレクトーンの接続方法)
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STAGEA鍵盤の左下奥にあるコネクタパネルのAUX OUT端子からフォーン→フォーンでダイレクトボックスのINST INに接続する。
(同じくAUX OUTと表示されていてもRCA PINの方はエクスプレッションペダルをかまないので注意。) |
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ダイレクトボックス背面のMIC OUTPUTにマイクケーブルをつないでStage BoxのINPUTに接続する。
(このダイレクトボックスはファントム電源48Vを与えないと動作しないので注意。) |
かつては D.I.はTYPE-85を使用していたがエレクトーンの出力があまりに大きいため D.I.で歪んでしまうことも多々あった。そのため最近ではBOSS DI-1 を使用している。
BOSS DI-1 は安価でありながら多彩な装備の高性能アクティブ・ダイレクト・ボックス。
フロントにフォーンジャックが3つ並んでいるがつなぐのは一番右側 「INPUT 」と表示されたところ。その右側にPOWERと表示されてる部分はAUTOでもONでも良い。ファントム電源が供給されると赤いLEDが点く。
その下に三段階のレベル調整箇所(アッテネータスイッチ)があるが、エレクトーンとかの出力の大きな楽器を繋ぐ時は-20dbのポジションにする。
録音プラン)
記録用の録音はユリホールの場合はホール標準の三点吊りマイク( DPA4006 )→常設コンソール( STUDER ) → ProTools にて実施する。
ブリオの場合はアンビはPA席付近c414を2本立ててコンソールに入力しダイレクトアウトし、全部の楽器と共にDANTEでパラ収録する。
(ピアノは残響付加用に4099を仕込むのでそれを収録する)