VENUE使用時のProTools Recording 

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以前からTOTOなど有名外タレはワールドツアーや武道館公演などでAVIDのVENUEを使用する事が多々あったが、国内でも随分とみかけるようになった。それに伴いWAVES等秀逸なプラグインに関する関心も高まっている。(WAVESに関してなら何でも聞いてね。)
VENUEだと従来みたいに山のようにアウトボードを積まなくてもプロツールズと同じプラグインも使用出来るしすべてのセッティングも一瞬でフルリコール出来るので、表現出来る範囲は劇的に広がる。レコーディングでは普通に使用されていたプラグインがPAでもやっと使われるようになってきた。

そんな中、VENUEってプロツールズ+フィジカルインターフェィスでしょう?!って理解の仕方をされる方が多く、そのまま録音出来ちゃうと思ってる方も多い。かく言う私もかつてはそう思っていた。最近、色々な方から「VENUEでプロツールズに録音したいんだけど」って質問をいただいたので以下に概要を示す。基本的にはオプションのHDxカードを装着したVENUEライブ・サウンド・システムと、それとは別にPro Toolsシステム1式(Pro Tools用のカードを装着したMAC PRO & Pro Tools HDソフト)が必要だ。

WindowsPCやマグナの拡張シャーシという手もあるが、そのあたりは僕の知らない事なのでメーカーに問い合わせて欲しい。MAC PROを使っててもスロットの数の問題で多チャンネル使いたい場合は拡張シャーシが必要だ。

システムの要件や必須メモリーはバージョンによって違うので以下リンクにて確認の事。

Pro Tools HD 9.0 システム要件[380531]

Pro Tools HD 10 システム要件 [419191]


レコーディングでもそうだが、収録用ハードディスクに気を使わないやからに限ってひどい目にあってから文句をタラタラ言う。ハードディスクはマジで価格差が凄いが音や映像で使用するにはやはりそれなりのものを用意しよう。基本的には内部に増設した(システムディスクとは全く別の)SATA Driveをイニシャライズして使うのが最も良いし安い。(2TBの7200回転、流体軸受けのSATA Driveで1万円しない)。外付けの場合は少なくとも以下仕様を参照。僕は国内で最も沢山のProTools導入実績を誇るTac Systemのディスクを使っている。

 ・7200rpm SerialATAドライブ
 ・Oxford 最新チップセット
 ・FireWire800ポート
 ・空冷ファン付き

尚、バックアップに使うだけならポータブルタイプ小型軽量の安いものでも大丈夫。僕は落としても壊れにくいLacieのRUGを使用。

※ PAの傍らで録音するような場合、サブウーファーの影響下ではエラーの確率が凄く上がるので振動には注意!!バスドラ1発目で「Disktoo slow」なんて的外れのエラーになっちゃうなんて事もあるらしい。 →低反発ウレタンフォーム等をひく等の対策が必要だ。

ハードドライブの必要条件に関してはデジデザインのページにも詳細が載っている。

Pro Tools 9 ハードドライブ必要条件 [380567]

Pro Tools 10 ハードドライブ必要条件 [422335]


PA専門の方々には敷居が高いProTools、録音専門のエンジニアにはよくわからんVENUEだが、上記の接続で各要件を満たしていれば、たいがい問題無く「簡単にライブレコーディング」が可能だ。ただし、このシステムだとバックアップ用のレコーダーにはどこから音声渡すんですか?って事になる。64CHまでならHDxカード1枚とMADI オプション・カード1枚が入っていればどちらも対応可能だがそこまで入れてるPA屋さんは中々無いようだ。

簡単じゃなくても良いから絶対に失敗しないライブレコーディングを望む場合は僕の友人の有名アーティストを田尾料に手掛ける売れっこエンジニア、佐藤雅彦君が専門でやってるのでそっちに頼めば確実だ。ただし、リーズナブルな価格とは言っても多分30万くらいかな.....。(?)mixmix.Co., Ltd


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