Microphone


エジソンの蓄音機が出来たのが1877年、10年後1887年にはお馴染みの形、平円盤型のレコード盤が登場したが、あの頃は純粋な機械式記録。マイクっちゅうモノが登場したのは1894年、電話用のカーボンマイクだった。このマイクは雑音も歪みも多くダイナミックレンジも周波数帯域も狭かった。音楽用に使用可能なマイクが登場したのは1924年、ベル研究所で電気録音システムが完成してからだ。つまり音楽用マイクの歴史はわずか100年にもみたないのだ。(とは言えこの頃作られたマイクの中には現在でも名器と言われるビンテージモノもある。)また、ほとんどのマイクの原形はたかだか40、50年の歴史しか無い。昨年登場した光マイク、未だ見た事もさわった事も聞いた事もないが、いったいどーいうしくみなのだろう?

今仕事で使えるマイクはおおむね3種、コンデンサーマイク、ダイナミックマイク、リボンマイクあたりか。

コンデンサーマイク:比較的フラットでHiFiなマイクが多い。ダイナミックマイクに較べると湿度に弱い。また鋭い指向性も期待出来ないため主にスタジオで使用される。最も一般的なのはノイマン社U-87、ほぼ同じ構造で増幅部が真空管のU-67も有名。他にAKGのC414やショップス、サンケン等もよく使われる。

ダイナミックマイク:粗野な扱いにも耐え、丈夫だし多少の湿度もへっちゃら。指向性も結構鋭いモノが多い。PAの分野だとシュアー社のSM58が最も有名だ。

リボンマイク:最新の技術を駆使したモノもあるが、1930年代のRCAのビンテージあたりの方が人気が高い。邦楽和楽器にはRCA77DXがとても良い。リボンが伸びてしまうと使えないのでバスドラに使用したり、持って走ったりしてはいけない。

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変換の原理、構造などはジョン・アーグル著、ハンドブック・オブ・レコーディング・エンジニアリングに詳しく載っている。

変換の原理、構造:ダイナミックマイクコンデンサ-マイクリボンマイク



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