mu-s HOME / Study!!menu

□超初歩からのLIVE 10 SEポン出し入門 


音楽制作においてはProToolsが主流だがミュージカルや舞台でのSEのポン出し(叩き)はLIVEを使う事が多いらしい。

2018年8月現在のバージョンは10、何を買うにも安いSoundHouseで調べるとLive 10 Suiteが81,400円、Live 10 Standardが49,300円、 Live 10 Introなら11,800円。 Suite、Standard、introがどう違うかと言うとintroはオーディオの入出力が4CHまで、SuiteとStandardは256CHまで使えてSuiteにはソフトウェアシンセがたくさん付属する。ProTools 2018が56,800円。安い?高い? 学生や教職員ならアカデミック版を買えば40%オフになる。SEのポン出し用ならLive 10 Introはなにかと機能制限が多い。

僕のお薦めはとりあえずLive 10 Standard。49,300円なんだけど、高いのでまずはAKAI APC mini。なんと8,073円 コレを買うとLive LEがバンドルでついてくる。APC KEY25もお薦めだ。こっちは9,065円、25キーのMIDIキーボードと6x8のPAD仕様、でLive LEがバンドルでついてくる 。超お買い得。ただし入出力は4CHまで。お仕事に使う時はLive 10 Standardって事にしてまずは入門、お勉強〜ならコレで十分楽しめる。あとでStandardにアップグレードの際は100ドル割引のクーポンがついてるんでMIDIキーボードやPADの値段は回収出来ておつりが来るんでお特感満載。

ちなみにAKAI APC mini の日本語マニュアルはコチラ http://inmusicbrands.jp/manuals/data/akai/apcmini_userguide_v1.0.pdf


791ページある詳しい LIVE 10 日本語マニュアル(オフィシャル版)は ココ LIVE起動中はヘルプから参照可。


事前準備


とりあえず僕の買ったAKAI APC mini +Live LE (8,073円)を例に話を進める。

1)Abletonのサイトへアクセスする。https://www.ableton.com/ja/products/live-lite/

2)右側にある「初めてのお客様はユーザーアカウントを作成して下さい」にしたがって空欄を埋める。

3)アカウント作成後にログインが可能となりログインすると右側の「シリアルを追加」をクリックする。

4)APC miniを買った際に同梱されているシリアルナンバーを入力し「シリアルを登録」をクリックする。

5)ユーザーアカウントページに製品が追加されているのでMAC用のリンクからダウンロード。

6)ダウンロードしたLiveインストーラーを開き、ソフトを「Applications」へドラッグ&ドロップする。


これでインストールが完了。ソフトは「アプリケーション」フォルダ内に作成される。

1)アプリケーションを開く

2)初回起動時のみ、オーソライズの画面が出るので「ableton .comでオーサライズ」を選択。

自動でオーサライズされる。もしID/Passを尋ねられた場合は、アカウント作成時に使用した情報を入力し、ログインを行う。

無料、または有料にて追加出来る音源Packが並んでいるが、これらを残らずインストールするとかなりの容量を食う。

外付けの3G程度のHDDを用意して「サンプル音源集」にする事が多い。

1)プルダウンメニューの「Live」→「環境設定」へアクセス

2)「Library」タブ →「Packインストールフォルダ」の「ブラウズ」をクリック、Packをインストールしたい外付けHDDを指定

3)この作業が終われば、Ableton Liveを使い始めることが可能。


SEのポン出し(叩き)にLIVEを使ってみる。


初期設定


1)Audio ドライバーを設定する:プルダウンメニューの「Live」→「環境設定」→「Audio」→ドライバタイプ
  →Core Audio

2)Audio IFを設定する:プルダウンメニューの「Live」→「環境設定」→「Audio」→オーディオディバイス
  →内蔵SPでも使えるが低音は無いしステレオ出力のみ。
  →何チャンネル出せるかはAudio I/FとLiveのバージョンに依存する。
  →Live LEやLive Introは Audio I/Fが対応してても最大4CHの出力しか出せない。

3)サンプリングレートを設定する:プルダウンメニューの「Live」→「環境設定」→「Audio」→サンプルレート
  →使用可能なサンプリングレートはAudio I/Fに依存する。
  →CDグレードで問題無ければCDと同じ44.1KHzに設定。ただしバッファが512Sampleの場合12.3msec遅れる。
  →パソコンの性能がそこそこ良ければ96KHzに設定。バッファが512Sampleの場合6msecの遅れですむ。

4)MIDIを設定する:プルダウンメニューの「Live」→「環境設定」→「MIDI」→コントロールサーフェス、入力、出力
  →APC miniをつなぐと自動的に認識され「none」→「APC mini」に表示が変わる

  →これでAPC miniが使えるようになる。

5)見た目の初期設定:プルダウンメニューの「Live」→「環境設定」→「Look/Feel」→。ズームディスプレイスライダ
  →スクリーンを標準サイズの50% から200% の間で調整可。デフォルトの100%だとかなり字が小さくて読みにくい。


新規セッション? 新規プロジェクト? 新規セット? の作成


1)新規LIVEセットを作成:プルダウンメニューの「ファイル」→「新規LIVEセットを作成」(Command + N )
  →まったく空の状態ではなくテンプレートセットに基づく新規LIVEセットが作成される。 
  →テンプレートセットがよく分からない場合、自分で作ったLIVEセットをデフォルトにする事も可。
  →SEのポン出しならAudioトラックx7、Reverbトラックx1、Master x1で計8トラックとか。
  →MIDIやDelay等いらないトラックを消すにはトラックを選択してdeluteキーを押す。
  →Audioトラックを増やすには「作成」→「オーディオトラックを挿入」(Command + T )

2)好みのセットが出来たらとりあえず保存。
  →「LIVEセットの保存」を押すと保存場所と名前を決めるダイアログが出るので適時指定する。
  →もし少しでも作業をしたあとなら関連する素材を含むプロジェクトフォルダーが自動で作成されてその中に収まる。
  →LIVEセットは拡張子が.als

3)これで作業準備が出来たので叩きたいSEの入った(わかりやすい名前の)ハードディスクを繋ぐ。


Audio Sample の読み込み & 再生


1)左側の列にある{PLACES}の下の方に{フォルダを追加}をクリックしてハードディスク内の必要なフォルダを追加する。

2)Audioトラックの名前の下に並んでる箱(クリップスロット)をクリックすると黄色くハイライトされる。

3)フォルダ内のオーディオファイルをWクリックするとそのAudioトラックに音が読み込まれる。
  →読み込まれるとクリップスロットの左端の□が△になりその横にファイルネームが表示される。
  →△をクリックすると再生される。再生中は△が緑色になる。
  →トラックステータスの箱に再生の残り時間と現在位置が表示される。
  →残り時間と現在位置が表示されてる場所の左にある□を押すと停止する。
  →APC miniだと何かサンプルが読み込まれるとLEDが点灯、そこを押すと緑になって再生、フェーダー上の丸いボタンでSTOP。


Audio Sample の編集


1)Audioクリップの名前をWクリックすると下の情報表示ウィンドウに詳細が表示される。
  →基ファイルの情報、44.1KHz 16Bit 2chなどが表示される。
  →Transposeを動かすとピッチを上げたり下げたりする事が可能。
  →クリップゲインのフェーダー操作で音量の大小を可変可能。(波形も変化する)
  →このクリップの再生開始位置と再生終了位置を指定出来る。Start & End に秒で指定も可能。
  →波形が表示されてる部分の右向きの△を動かす事で再生開始時間 、左向きの△を動かす事で 再生終了位置を指定も可。
  →再生中赤が点灯してるフェーダーの上の丸いボタンを押すとSTOPする。
  →ループ再生させたい時は[ LOOP }を押すと [ LOOP }が黄色にハイライトされループ再生される。
  →もし[ Warp }が黄色にハイライトされている場合は(SEポン出しには不要なので) [ Warp }を押して解除する。
  →もしQuantizationがNone以外に設定されていたらNoneにする。 APC mini のPadをたたくと同時に音が出る。

2)Audioクリップが長い場合。
  →クリップ全体の波形が右下の小さなクリップオーバービューウィンドウに表示される。
  →その上の大きい方の波形表示エリアに表示されてる部分がオーバービューウィンドウ内で四角く囲まれている場所。
  →その四角形の中にカーソルを入れて上下にスワイプすると拡大縮小が出来る。(カレントビュー画面でも同じ操作が可)
  → Sample情報表示画面のEDITを押すと設定した編集ソフト(ProTools等)が立ち上がりLiveはオフラインになる。
  →が、再びLiveに戻った際に面倒なので僕はLiveを一旦SAVEして終了してからProToolsを立ち上げて編集する。
  →編集が終わったらProToolsをちゃんと終了してからLiveを立ち上げて編集済みのAudioファイルを読み込む。
  →Audioクリップがものすごく長くても再生開始位置と再生終了位置を指定すればほんの一部だけの再生も問題は無い。


Audioクリップの配置


1)AbletonLiveの場合、Audio Sampleを読み込むクリップスロットが縦に8個並んでいる。この縦列をトラックと呼ぶ。

2)Live LE とAPC miniの組み合わせだと8トラックまで使える。
  → 例えば最初のトラックに雨、2つめに強い雨、3つ目に風、4〜6Chに遠雷、7chに直撃雷、8chに崩壊音とか。
  →単体で鳴らす事も同時に複数鳴らす事もその場で8トラックをミックスする事も出来る。
  →縦に並んでる列のサンプルの同時再生は出来ない。
  →再生中のサンプルがあとどのくらいで終わってしまうかも棒グラフ表示で見えてるのでわかりやすい。
  (円グラフで表示されてる場合はLOOPがオン状態なのでLOOPをオフにする)

3)Liveの場合、縦列をトラック、横列をシーンと呼ぶらしい。
  →横列に並んだ8CHを同時に再生する場合はマスターの再生ボタン(右向き三角)を押す。
  →APC mini側で鳴らす場合はマスターフェーダーの上のSCENE LAUNCHボタンを押す。
  →8トラックを個別に任意のタイミングで鳴らす事も可。
  →基本的にはシーンに関係無く64個のボタンどれでも音が入っていれば押せば鳴る。


EQやFilter、Compをかける。


LIVEの左側、[ Categories ]の中から [ Audio Efexts] を選ぶとその右側にEQやFilter、Compの一覧が出る。
  →たとえばEQを入れたいトラックをクリックして選択してから、EQまたはそのプリセットを選択してWクリック。
  →またはEQをトラックへドラッグ&ドロップでも可。
  →EQやFilter、Compはトラックに適用されるのでクリップが8個入っていれば8個全部に同じEQがかかる。
  →トラックタイトルをクリックするとミキサー画面の下にEQが表示される。
  →クリップスロットのクリップ名をWクリックするとEQが表示されてた場所にクリップの情報と波形が表示される。


リバーブやディレィをかける。


LIVE Liteの場合、[ 作成 ]→ [ リターントラックを挿入] で2つまでリターントラックを作れる。
  →リターントラックにはリバーブやディレィを設定出来る。
  →リターントラックをクリックして選択してから、リバーブ、ディレィ、またはそのプリセットを選択してWクリック。
  →下部の表示エリアにEFXの情報が表示される。
  →2つのリターントラックを作ったら書くトラックに[ Sends ] つまみが2つ表示される。
  →A/Bどちらかの[ Sends ] つまみを回してリバーブやディレィをかける。


集めて保存。


何故「保存」ではなくて「集めて保存」なのかと言うと、

通常Live セットを保存すると、すべてのクリップ、クリップのポジションと設定、デバイスとコントロールの設定すべてが一緒に保存さるが。オーディオクリップについては参照先を記録しているだけでオーディオクリップ(Sample)そのものを保存してる訳では無い。ProToolsなど他のDAWでもそうだが、参照すべきルリップがディスクから移動あるいは消去されたり、あるいは外部ディスクに入ってたものが取り外されたりしていると「必要なオーディオファイルが見当たりません 」となる。

プロジェクトファイルを丸ごとUSBにコピーして旅先に持って行ったら「必要なオーディオファイルが見当たりません 」でガァ〜〜〜ンっていう経験はたいがい誰にでもある。なのでProToolsの場合は「保存「や「別名で保存」ではなくアーカイブは「Save Copy in ○X△」 で「必要なAudioファイルも 全部入り」のものを作る。

Liveの場合は「集めて保存」にすればHDDやUSBいくつかの場所から参照していたSampleも含め「必要なAudioファイルも 全部入り」の安心ファイルが出来上がるって訳。


SEのポン出し(叩き)の準備


Audio Sample の読み込みもクリップの配置も再生範囲や音量設定も全部終わったら画面をカスタマイズして少しわかりやすくする。Live LE とAPC miniの組み合わせだと8トラック、8シーンまで使えるが、ラップトップによってはスクロールしないと全容が見えないので作り込みの際は必要だがポン出しの際は不要なものを隠してしまおう。

 1)左上[LINK]のタブの下にある右向きの矢印をクリックするとクリップやEFXの選択画面が消える。

 2)右下の左向きの矢印をクリックすると波形表示部分が消える。

 3)プルダウンの[表示]から不要な機能のチェックマークをはずす。たとえばRevは卓でかけるならSendやリターンは非表示に、
   あるいはいっそフルスクリーンモードにするとか。

 4)トラックネームや色を変えてみても良い。(Comand+クリックで関係各種メニューが出る)

 5)APC miniから叩いてみる。


Ableton Live、 LEと言えども出来る事はまだまだ沢山あるが ここまでの知識だけでSEのポン出し(叩き)については一通りの事が出来る。結局フルバージョンの LiveとPUSHが欲しくなるかもしれないが10分の1以下8,073円でまずはお勉強して欲しい。


 


このページ気に入ってくれた方はご自由にリンクを張って下さい。
ご質問、コメントやご助言は
mu-@mu-s.comまでお願いします。