mu-s HOME / Study!!menu
 
 

□Jazz & Pop 卒公Liveの収録  


YAMAHAのCLやQLなどDanteネットワークに 接続可能なコンソールであればネットワークケーブル1本を接続することで64CH全部をNuendo Liveで録音が可能。Nuendo Liveも良いが後日ミックスする時間が取れない場合やビデオチームに音声を送る場合はその場で2CH1発ミックスをやる!!


 手順は以下

1:FOHのメイン卓のMIX OUTのいずれかに録音送り用のステレオミックスを組む。

2:FOHのメイン卓の録音送り用MIX OUTから XLRケーブル2本を録音ブース(監督室)まで引く。

3:録音ブース(監督室)内に MIDASの小型卓とモニターSPをセットし録音送り用MIXを聴けるようにする。

4:iPadを準備し録音送り用MIX OUTをリモート出来る様にする。

 

まずは録音送り用MIX OUT(以下の図ではMIX3&4)の全フェーダーをノミナル位置(ゼロ)でポストフェーダーにしておく。

・このセッティングだとFOHのミックスと全く同じミックスになる。

・ただし、FOHがフェーダーを上げていない楽器はこちらでフェーダーが上がっていても何も来ない。

・大抵の場合、ステージ上で何もPAしなくてもでかい音の楽器(ドラムなど)は小さく聞こえ、歌はガッツリ大きく聞こえる。

・ なのでPA OUTを基本にしつつも多少バランスを変える。

・ まったくPAしてないか極端にレベルが低い場合はPREにしてPAが上げていなくても上げれる様にする。

・仮に こちらで突き上げまで上げても小さかったとしてもHAは触ってはダメ! (FOHと共有しているので)

ライブレコーディングはまずはライブありき!! F.O.H.エンジニアとの信頼関係はとても重要。iPadはPA側のセッティングもいじれてしまうのでセッティングには最新の注意を払ってPA側の迷惑にならないように!!


アンビエントマイクの準備をする。

・特にビッグバンドセクションにおいてわざわざマイクの無い場所で吹いたり客席内で吹いたりする演出があり録音やビデオ送り様にマイクが必要。

・どちらかというと割とステージから離れた位置に三点吊りマイクを設置する。4006ペア2本を前向き、もう2本を後ろ向きにセットする。

・この4本の回線を音響室でパッチして録音ブース(監督室)まで引く。

・フォーカスライトのマイクプリを経由してMAIDAS卓につなぎ、ファンタムをオンにしてちゃんと音が出る事を確認する。


<録音>

この時点でMAIDAS卓にはPA OUT LR 、三点吊りx4の6系統が入力されている。

・この入力を分岐しXLR-TRSケーブルを使用してMOTUのインターフェィスにつなぐ。

・MOTUとマックとハードディスクをつなぎProToolsを立ち上げる。

・ProTools上で4つのステレオフェーダーを作成する。(PA OUT LR、 三点吊り前向きLR、 三点吊り後ろ向きLR、 MIDAS MIX OUT)

・理想的にはMIDAS卓の MIX OUTがそのまま使えるのが良いが、ProTools上でパラに収録する事で後日多少の修正も可能。

・PA OUTの バランスはiPad上で適時変更する。

ビデオ送り用のミックスを要求される可能性があるのでMAIDAS卓から出力を出せる様にセッティングする。

ジーリオ入りしてからのリハを録音し、空き時間に再生してみてレベルやバランスがいい感じかどうかのチェックを行う。必要なら修正する。

本番前にハードディスクの残量が十分あるかどうかチェックしておくこと。

本番はギリギリではなく5分前には録音を開始する事。5分あれば仮にマックが凍ってもリスタートが可能。

 

<バックアップ>

どんなライブでもそうなのだが、「ゴメン、収録失敗しちゃったからもう1回やって」って言うわけにはいかない。Proはいつでもバックアップシステムを準備している。最近はDanteやMADIといったイーサネットをつなぐだけでマルチトラック収録が可能。コレを使わない手は無い。

 


 

 


このページ気に入ってくれた方はご自由にリンクを張って下さい。
ご質問、コメントやご助言は
mu-@mu-s.comまでお願いします。