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□ 読めない外付けハードディスクのチェック

 

しばらく使わなかったハードディスクを立ち上げようとしたら....、あるいはある日突然大事なデータが入っているハードディスクが読めない....なんて話はよく聞く。実際、サーバー等で半端じゃない数のハードディスクを扱ってる友人に聞くと「そんな事はあたりまえ!ハードディスクは一定の確率で必ず壊れる。今まで一度もそんな目に遭ってなかったらただただラッキーなだけだよ」との事。

まぁ業務用のサーバーほど使ってないしぃって友人から「なんとかならんかなぁ....業者さんに20万円払うってほどのデータじゃないんだけど..実はそこそこ大事なデータで.....」ってチェックを頼まれたハードディスク、しょうがないチェックくらいはしてあげよう。

 

○まずはホントにハードディスク本体がおかしいのかパソコン側がおかしいのか、ケーブルがおかしいのかのチェックが必要。   →ケーブル抜いて挿し直したら復活なんて笑い話も1回や2回じゃすまない。

1)目視で外観をチェック。ガコンと凹んだりひしゃげたりしてる場合は落っことして物理的な衝撃をくらっちゃった事も考えられるんで望みは薄い。

2)焦げ臭いような臭いしないかにおいもかいでみる。

3)外観に特に問題が無いようなら電源をつないでみる。

4)電源を入れるみる。

→パイロットランプが点灯する?(コレ点かないようなら電源がアウトかも)
→異常な音がしない?(ガラガラガラとかビビーとかカッチ、カッチとか...)

5)一旦電源を切って今度はハードディスクに耳を付けて電源を入れる。

→ウィ〜〜〜ンってハードディスクが回り出す音が聞こえる?
→それに続いてキっ、カカカカ、みたいな読みに行く音が聞こえる?

6)ここまで問題無さそうならいよいよ一旦電源を切ってパソコンとつないでみる。

7)電源を入れてパソコンに認識されるかどうか見る。

→認識されない場合ケーブルを変えてみる
→それでも認識されない場合、別の規格(例えばUSBじゃなくてファイヤーワイヤー)でもチェック。

8)ディスクユーティリティを立ち上げて見えていないかチェック

9)システムプロファイラを立ち上げてそっちからも見えないかどうかチェック

ちなみに今回のディスクは

→外見はピカピカでまるで新品。何の問題も無い。
→焦げ臭い等の臭いも無い。
→電源を入れると青いパイロットランプが点灯する。
→電源を入れても特に異常な音はしない。
→電源を入れるとウィ〜〜〜ンってハードディスクが回り出す音が聞こえる
→それに続いてキっ、カカカカ、みたいな読みに行く音が聞こえない。
→ディスクユーティリティを立ち上げて見え無い。
→システムプロファイラを立ち上げても見えない。
→ケーブルやI/Fを変えても症状は改善しない。(認識しない)

 

○ここまでのチェックでとりあえず一度でもハードディスクが認識されたならうまいこと見えてるうちに別のハードディスクにコピーしよう。容量のでかい映像ファイルとかだとコピー中にまた不調になって永遠に読めなくなってしまう事もあるので注意が必要だ。注意点は以下の通り。

1)出来るだけ早い転送速度のインターフェィスで接続する。(出来れば Fire wire 800 )

a) Fire wire 800 :最も速い
b) Fire wire 400 :まぁまぁ速い
c) USB II:遅い(転送速度の規格数値上は早いがなぜか遅い)
d) USB:めちゃめちゃ遅い(コピー時間50時間とか表示される)

2)多数のファイルを一括選択してコピーするのではなく、そんなに大きくない容量(10G以内)毎にこまめにコピーする。

 

○上記チェックで一度もハードディスクが認識されない場合、ドライブ本体が壊れているのか接続インターフェィスが壊れているのかが問題で接続インターフェィスが壊れていてもドライブ本体さえ生きていればとりあえず大事なデータはなんとかなる。今回チェックを頼まれたディスクは見た目ピッカピカの新品みたいなLACIEのSATA500G、使ってる友人は多いがひどいめにあった奴も多い。僕はバックアップ用には2.5インチのLACIEをたくさん愛用しているが メインには使わない。メインはやはり超信頼出来るTAC SYSTEM製、値段は高いが幸い一度もトラブルは無い。

データが使えるかどうかチェックするにはケースを分解してドライブ本体をはずし、信頼出来るインターフェィスにつないでみる。ただしハードディスクを分解するとメーカー保証は受けられなくなるので自己責任で!

コストパフォーマンス抜群のLACIEは人気
分解にはミリサイズの六角レンチも必要
シールをはがしたら保証は受けられない
   
でも、シールをはがさないと分解不可能
中はこんなふうになってる
左がケースとI/F、右がハードディスク本体
   

ちなみに今回のディスクは

→外見はピカピカで何の問題も無い。
→焦げ臭い等の臭いも無い。
→電源を入れると青いパイロットランプが点灯する。
→電源を入れても特に異常な音はしない。
→電源を入れるとウィ〜〜〜ンってハードディスクが回り出す音が聞こえる
→それに続いてキっ、カカカカ、みたいな読みに行く音が聞こえない。
→ディスクユーティリティを立ち上げて見え無い。

 

分解したドライブ本体を信頼出来るインターフェィスに繋ぐ訳だが、出来ればFire wire 800 のインターフェィスが良い。たとえば TAC SYSTEM製外付けハードディスクをばらしてハードディスク本体を外して繋いで見るのが一番(ただしあんまし古い外付けハードディスクだと250GBまでしか認識出来なかったりするので要注意だが)

とは言え最も安直なのはCENTURYの「裸属」シリーズ!! USBでつなぐってのがイマイチだがいちいちハードディスクをばらさなくてもすむ。その上2.5インチでも3.5インチでもSATAでもIDEでもつなげて9800円っていうプライスはとりあえず魅力的。パソコンが対応してればUSB3.0のも同じくらいの価格。(念のため言っておきますが私はCENTURYの回し者ではありません)

裸属を使ってUSBでつなぐ
壊れていたのはインターフェィス!!
ディスク本体はSeagate製
   

分解したSeagate製のディスク本体を裸属を使ってUSBでつないでみるとMACに外部ハードディスクが認識された。.....と言う事は壊れていたのはLACIEのインターフェィス。幸いにして記録されていたデータは読めたのでただちに別のHDにコピーした。何々、中身は?...ほほぉ、お子ちゃまの誕生シーンでしたか!!そりゃま、大事なデータですね!!

そういえば我が家にも読めないポータブルディスクが....。いつもは落としても安心の耐衝撃gugged triple を買うのだがルックスの良さに魅かれてつい買ってしまったデザイナーブランド。別に落とした事は無いがこいつだけある日突然読めなくなった。USBでもFirewireでもダメ、HDが回ってる音はするので脈はある。早速分解と思ったらフラットサーフェスで露出したネジ穴も無く中々大変だ。ま、どうせ壊れてるんだから無理やり分解。インターフェィスも外してハードディスク本体だけにする。ハードディスクは僕の大好きな日立(IBM)製のSATAだった。裸属を使ってUSBでつなぐと... ワォ!!! ちゃんと読めるじゃん!! ま、僕のは単なるバックアップだからデータは読めなくてもどって事無いんだけどね。結局のところどっちもハードディスク本体は無事でインターフェィス部分が壊れていた訳だ。データはバッチリ救出可能。

分解するのは中々大変
ケース・ディスク本体・インターフェィス
   
裸属を使ってUSBでつなぐと読める
今回も犯人はインターフェィス!!
ディスク本体は2台とも無事。
   

....って事は、以前はハードディスク本体が壊れてデータごとアウトってのが多かったケド、最近は違うんだぁ...。ことLACIEに限って言えばインターフェィス部分が弱くてハードディスクは無事なんだね。ラッキ〜〜〜!!!! まぁCENTURYでFireWireのハードディスクケースだけ買っても中々の値段するのにそういったインターフェィス付きで2万円以下なんて破格の製品は壊れても無理は無いよね〜!友人達から相談されるトラブルディスクはたいがい2万円以下、安いねぇ〜!でも量販店で売ってる汎用のディスクは単なるバックアップ用と考えた方がいいと思うよ。

ちなみに僕がよく使ってるお奨めのハードディスクは以下、プロツールズ用には絶対の信頼性TAC SYSTEM製外付けハードディスク、約30台持ってる(トラブルはゼロ)。旅に持ってくバックアップ用はLACIEの耐衝撃gugged triple、10台くらい実戦配備 。外スタでの移動用の起動ディスクとして重宝していたYANOのメタルジャケット、4台持ってるけどもうディスコン。こいつも耐衝撃タイプながらスタイリッシュ。残念!!!

TAC SYSTEM製外付けハードディスク

もうディスコンになっちゃったYANO

   

 

外したハードディスク、今回は壊れてたのはインターフェィス部分だからハードディスク本体は再利用も可能。USB用のハードディスクケースなら安いけどファイヤーワィヤー接続が可能なケースは12000円くらいする。割高なので500G以下のハードディスクならベアドライブごとバックアップとしてとっといて、わざわざケースに入れての再利用は諦めた方がいい。今回頼まれたのは500Gだったのと用途が映像編集に使ってたみたいなのでファイヤーワイヤーのケースを買って実装してみた。

このままでも使用可能だがせっかく別のディスクにバックアップしたんだからディスクユーティリティで初期化してパーテーション分けて、片方のパーテーションにはバックアップからデータをコピーして、新しい作業はもう片方のパーテーションでやればサクサク動くよ〜。

     
ケースを空けた状態(空っぽ )
ケーブル繋いで実装
   

 

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